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ちびた蝋燭

 Martin Gardner の註によれば、ここに出てくる「ちびた蝋燭(candle-ends)」及び第三篇第十三聯&第五篇第十六聯に出てくる「あぶったチーズ(toasted cheese)」はいずれも『スナーク狩り』のベイカーのニックネームとのこと。
 『シルヴィーとブルーノ完結編』には、ちらりと「ブージャム」のことが出てきましたが、本編『ファンタスマゴリア』にはベイカーの影がちらついているようです。まさかこの幻妖の正体は、哀れ深淵に消滅したベイカーの幽霊!?
 ちなみに『スナーク狩り』は1876年、『ファンタスマゴリア』はそれより前1869年の作品です。

 

『スナーク狩り』第一章第十聯(沢崎順之介訳より)
親しい友人は「ろうそくの燃えさし」と呼び、
敵は「あぶりチーズ」と呼んでいたのだ。


ガイ・フォークス

 ガイ・フォークス――1605年にカトリック教徒の一味が、国王ジェームズ一世暗殺計画を企てました。しかし11月5日、一味の一人ガイ・フォークスが逮捕され、計画は未遂に終わりました。イギリスではこの日を記念して「ガイ・フォークス・デイ」という祭日になりました。別名「ボンファイアー・ナイト」。
 この日は花火を上げたり篝火をたいたりのお祭りです。子供たちが作ったガイ人形をその篝火にくべて祝います。


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