【去る者は〜】
原文「"speed the parting guest"」
英語のことわざ「Welcome the coming, speed the parting guest.(=来る者は歓迎し、去る者は速やかに送り出す)」より。ただし『ランダムハウス英和辞典』の用例によると、「speed
the parting guest」のみで「帰ってゆく客をとっとと送り出す」とあるように、見送るというよりは追い出すイメージか。
【地上では御心に〜】
新約聖書「ルカ福音書」02:08〜14
以下「口語訳」より。(ちなみに聖書の引用は、本来であれば文語訳聖書から引用したいのですが持っていないので、そのつど口語訳だったり新共同訳だったり共同訳だったり拙訳だったり、さまざまです)
『さて、この地方で羊飼たちが夜、野宿しながら羊の群れの番をしていた。/すると主の御使が現れ、主の栄光が彼らをめぐり照したので、彼らは非常に恐れた。 /御使は言った、「恐れるな。見よ、すべての民に与えられる大きな喜びを、あなたがたに伝える。 /きょうダビデの町に、あなたがたのために救主がお生れになった。このかたこそ主なるキリストである。 /あなたがたは、幼な子が布にくるまって飼葉おけの中に寝かしてあるのを見るであろう。それが、あなたがたに与えられるしるしである」。 /するとたちまち、おびただしい天の軍勢が現れ、御使と一緒になって神をさんびして言った、 /「いと高きところでは、神に栄光があるように、地の上では、み心にかなう人々に平和があるように」。 』
【甘露を味わい〜】
Samuel Taylor Coleridge (1772-1834) 'Kubla Khan or, a Vision In a Dream:
A Fragment'(1816)。
サミュエル・テイラー・コールリッジの「クブラ・カーン――あるいは夢で見た幻影:断片」より。
「彼の者は甘露を食し、/楽園の乳を飲んだのだから。」とはクブラ・カーンのこと。幻影の中の王者です。ここでは「自分は幸せの絶頂ではない」くらいの意味に使われています。好きな人と一緒になった喜びは、幻想に酔いながら天下を取ったようなものだ、と。
全文邦訳および原文はここ。
【どさくさ騒ぎが〜】
シェイクスピア『マクベス』第一幕大一場。
三人の魔女が、マクベスを待ち伏せするのはいつにしようと、良からぬ企みを話し合っているシーン。戦のどさくさが終わったあとにしよう、と決定。
『マクベス』全文の邦訳は、「物語倶楽部」に坪内逍遙訳があるので、興味のある方はご一訪ください。
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