パーセルの書類
ジョゼフ・シェリダン・レ・ファニュ
幽霊と接骨医
アイルランド南部で五十年近くのあいだ教区司祭の困難な職務を果たした、自慢すべき友であり尊敬すべき亡き友人フランシス・パーセルの書類に目を通す際に、わたしは以下の文書に出会った。それは多数の書類のうちのひとつだ。というのは、彼は好奇心旺盛で熱心な地方の古い伝説の収集家であり――彼の住んでいた地域には値うち物がいくらでもあったのだ。そうした伝説の収集と整理が、わたしが覚えている限りの彼の趣味だった。だが残余財産受遺者として、遺言により手書きの書類がわたしのもとに置かれるまでは、驚くべき風変わりな愛情が調査の結果を書き留めさせるまでに至っていたとは知らずにいた。このような作品の創作は、田舎の司祭の性格や性癖とは矛盾していると思われるかもしれないが、よく観察してほしい、そこにいる司祭という連中を――古くさくて今では絶滅間近の連中――彼らが外国で受けた教育は、メイヌースの卒業生によって書き表された以上に文学的な味わいを生み出す傾向にあるのだ。