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土蜘蛛草紙
―つちぐもざうし―

其の十三

翻刻
はらをさかすにむげにすく〔な〕きちやうかうべ二十ばかりは有。〔ひ〕とつの穴をほりて首をうづみぬ。かの〔ところ〕に火をかけてやきはらひつ。おほやけきこしめして御感あり。頼光をばつのかみになす。〔正下の四位〕にいたる。綱は丹波國を〔給は〕りて〔正下の五位〕になされにけり。

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土蜘蛛草紙 


現代語訳
腹を割いてみると、とても小さなしゃれこうべが二十個ほどあった。穴を掘って首を埋めると、化物の住処に火をかけて焼き払った。帝のお耳に入り感銘をお受けになった。頼光を津の守に任命し、正下の四位を与えた。綱は丹波の国を下賜され、正下の五位を与えられたのであった。

〔解説〕


画像
 底本にした写真集の綴じ方の都合上、頼光と綱の姿が切れてしまっていますが、ご容赦ください。

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