しかし、前置きによって読者をさらに引き止めようとはするまい。が、以下のことはやはり示しておく。




 ドラムクーラフの故フランシス・パーセル師の手稿より抜粋






 わたしは以下の詳細を、思い出せる限り詳しく客観的な言葉で語ろうと思う。彼は雄弁だったと断っておくべきかもしれない。職とするのに具合が良かったので、地元の教区の聡明な若者のため、一般教養や科学を教えることに多くの時間を費やしていた――この物語を語るうちにことによるといくつか大仰な言葉遣いが見られる事情である。意味の正確さよりも響きの良さを選んだのだ。もう前置きは無し、次に進んで、テリー・ニールの驚くべき冒険をお目にかけよう。


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