「ねえ、ちっ、こいつはすごい話なんだ、あなたがそこに座ってるのと同じくらいたしかですよ。七つの教区のなかにはこの話をするのにぼくよりふさわしい男はいないとだんげんできます。だっていろいろあって父自身の口からなんじっかいもきいたんだ。父の話は、くにじゅうのどんな裁判官の宣誓よりもびっくりしたってはっきり言えますね。哀れな男が運悪くもんだいをおこしたとしたら、そのひとは法廷にいって証明するでしょう。だけどそんなのは重要じゃない、そのひとは正直で真面目なひとだった、お酒がちょっと大好きすぎたのを考慮しなければね、あなたが散歩好きなようにさ。くにじゅうを見てもそのひとみたいに手際よく働く一生懸命な人はいなかった。大工しごとが完璧だったんです、ふるいドリルをがんがん鳴らす人たち、そんな人ですよ。それで接骨に興味を持った、当然のことですけどね、っていうのは誰もイスやテーブルの足の修繕には来やしないものだから。確かなことは、大人も子供も老いも若きもお得意様をもった接骨医はいなかった――人の記憶に知られた骨の治療師はなかったってことです。でね、テリー・ニールは――それが父の名前――気持は軽く、財布は重く、と考え始めた。フェリムの地主の土地に農場を少し持ったんです、ふるいお城のそばにね、居心地のいい場所だった。


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