とにかく、マーフィー神父からよくきいていたんです、それが何なのかも正確に知っていた――彼はずっと死んでいたわけです、神よ彼に安らぎを。そうなんです、あなた、霊が父を突き抜けるほどでした。近くにいすぎて、神よ我らに憐れみを、硫黄の匂いで息もできないほどだった。父は咳込んで、我慢できずに座っていた椅子からとびだしました。
「『おい、おい!』地主が言った、二、三歩歩んでからぴたりと止まってね、父の方をくるりと向くと、『そこにいるのはおまえか?――元気にやってるか、テリー・ニール?』って。
「『あなた様のお仕事に就いてるんで』って父が言った(すっかり怖がっていましたよ、なぜって彼は生きているというよりは死んでいましたからね)、『今晩あなた様に会えるとは光栄です』。
「『テレンス』地主が言った、『おまえは立派なやつだ』(それはほんとうのことです)、『勤勉で、真面目で、全教区の酒飲みの見本だな』って。
「『ありがとうございます』と父は言うと、勇気を持って『あなたはいつも紳士として話される方だ、あなた様に神の安らぎを』