『言っておくがな』と言った、『わしのいる場所の人間はつめたいみずがきわめて好きなんだ、なぜってそれ以上のものなんてないからさ。そのうえ、気候は最適以上に暑いんだ』。『ほかにもな』彼が言った、『みずを運ぶ手伝いや、とても惨めな役割があるのさ』、『とてもめんどうで、うんざりする仕事がな』。『というのも、やつらはみんな驚くほどのどが渇いているんだ、運べるかぎり早く飲む』。『だがもっぱらわしを苦しめるのは』と言ったんだ、『わしの足がよわいことさ』、『健康を取り戻すためにおまえにあれをいくらか引っぱらってもらいたい』、『要するにそういうことさ』ってね。
「『ああ、どうか』って父は言った(だって霊を扱うなんて嫌でしたからね)、『あなた様に逆らうことなどできませぬ』。『ただの惨めな生き物です』


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