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翻訳:東照《あずま・てる》
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アンジュ・ピトゥ

アレクサンドル・デュマ

訳者あとがき・更新履歴
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第六十三章 陰謀家ピトゥ

 人の身に起こって幸運や名誉をもたらすものは、大抵の場合、今の今まで強く望んでいたことか非道く軽蔑していたことと相場が決まっている。

 この原理を歴史上の出来事や人物に当てはめてみれば、その奥底だけでなく真理も見えて来ることだろう。

 我々としては個々の事例にかかずらうことなく、主人公であるアンジュ・ピトゥの物語に当てはめるに留めておこう。

 さてピトゥが許してくれるならば、我々としては何歩か後戻りしてピトゥの胸の真ん中に空いた傷に話を戻そうと思う。つまり森の外れであの場面を目撃してからというもの、ピトゥはこの世のすべてに軽蔑を感じずにはいられなかった。

 ピトゥが夢見ていたのは愛という名の世にも珍しい貴重な花を心に咲かせることだった。ピトゥは兜と剣を身につけ故郷に帰って来た。著名な同郷人ドムスチエ(Demoustier)が『神話に関するエミールへの手紙』の中でいみじくも書いたように、マルスとウェヌスをめあわせた誇り高き武具を身につけて来たというのに、ヴィレル=コトレにいて愛すべきにもほどがある隣人たちに囲まれていることに気づいて、落胆と悲嘆を覚えた。[*1]

 ピトゥは貴族に対するパリの抵抗運動の中でもかなり積極的な役割を担っていたというのに、今ではちっぽけな存在として田舎貴族を前にしていた。例えばイジドール・ド・シャルニーのような。

 美男子。一目で好印象を与えるような人間。革製のキュロットと天鵞絨製の上着を身につけた貴族。

 そんな相手とどう勝負しろというのか!

 拍車のついた乗馬用長靴を所有し、閣下(monseigneur)と呼ばれるような兄のいる相手と。

 そんな恋敵とどう太刀打ち出来ようか! 嫉妬で苦しむ胸の痛みを何倍にもする、屈辱と崇拝という二つの感情をどう共存させられようか! 自分より上か下の恋敵を好きかどうかもわからぬほどの苦しみに襲われているというのに。

 だからピトゥは嫉妬というものをよくわかっていた。うぶでお人好しなピトゥには、痛くてたまらないその不治の傷にそれまで縁がなかったとしても。嫉妬とは毒性の強い草花であり、どんな悪意も芽吹かないような土地からも、不毛な土地を覆い尽くす自惚れという雑草さえも芽吹かない土地からも、種も蒔かれずに生えて来るものなのだ。

 そんな荒んだ心に落ち着きを取り戻すためには深い哲学が必要だった。

 もしもピトゥが哲学者だったなら、そんなつらい感情を覚えた翌日にドルレアン公の白兎(lapins)や野兎と一戦交えようと考えたり、翌々日にはあの素晴らしい演説をおこなおうと考えたりするだろうか?

 ピトゥの心はぶつかると火花を散らす火打ち石のように硬いのだろうか――それとも海綿のように柔らかく抵抗するだけで、災難に遭っても涙を吸収して傷つきもせずしぼむのだろうか?

 それがわかるのはまだ先のことだ。予断を下さず物語を続けるとしよう。

 ピトゥは村人に受け入れられ演説も終えると、卑しい家事に身を投じたいという気持に突き動かされて、仔兎を調理し、それが成兎ではないことを残念がりつつ平らげた。

 果たしてそれが成長した野兎であったなら、食べずに売っていたことだろう。

 どうでもよい話ではない。野兎は大きさによって十八スーから二十四スーまでの価が付く。ピトゥにはジルベールから預かったルイ金貨がまだ何枚かあったし、アンジェリク伯母のような吝嗇家でないとはいえ、母から節制の志を受け継いでいたので、十八スーあったなら散財せずに虎の子に加えて懐を暖めていたことだろう。

 実際ピトゥはこう考えていた。人一人が食事をするのに三リーヴルやら十八スーやら掛ける必要はない。ルクッルス(Lucullus)ではないのだ。野兎代の十八スーがあればまるまる一週間は暮らしていける。

 つまり週の初めに野兎一羽を捕えたとするなら、残り七日で三羽は捕えられる計算になる。正確に言うなら七日ではなく七夜である。ということは一週間で一か月分の食料が手に入るということだ。

 その計算で行けば、四十八羽いれば一年を賄える。残りはまるまる純利益だ。

 ピトゥは仔兎を食べながらそんな計算結果をはじき出していた。仔兎は十八スー儲かるどころかバター代一スーと脂身代一スー掛かってしまった。玉葱は村有地から拾って来たものだ。

 食事の後は暖炉か散歩、と諺にある。ピトゥは食事を終えると心地よい寝床を探しに森に出かけた。[*2]

 言うまでもなく、政治の話が済んでまた一人きりになるとすぐに、イジドールがカトリーヌといちゃついていた光景が脳裡に浮かんで来た。

 木楢と椈がピトゥの溜息に震えた。普段なら満腹した胃袋に微笑みかける自然も、ピトゥには当てはまらなかった。それどころか真っ暗で広大な砂漠のようにしか見えず、白兎と野兎とノロジカを除いて何もいないように感じられた。

 祖国の森の大樹の下に寝そべると、木陰の涼しさにいざなわれて、きっぱりと決意を固めた。カトリーヌの目の前から姿を消そう、カトリーヌを束縛するのはよそう、選ばれなかったからといって馬鹿みたいに悲しんではいけない、イジドールと自分を比べてむやみと卑屈になるのはやめだ。

 もうカトリーヌと会わない(ne plus voir)ためには身を切るような努力がいる。だがそれでも、男たるものは男でなければならないのだ。

 もっとも、問題はまったく別のところにある。

 正確に言うなら問題なのはカトリーヌをもう見つめない(ne plus voir)ことではなく、カトリーヌからもう見つめられなくなる(n'être plus vu)ことだ。

 何となれば、巧みに身を潜めた執念き男が通りしなにつれない想い人を時折り目にすることは誰にも防げまい。

 アラモンからピスルーまでの距離は? たった一里半。ほんのひとっ飛びだ。

 ピトゥからしてみればあんな場面を目撃した後でなおもカトリーヌを追いかけ回す勇気はない一方で、カトリーヌの様子や言動を把握し続けることには抜け目がなかった。そのために身体を動かすのはピトゥのような健康児にはうってつけだった。

 そのうえピスルーの向こうに広がる森林一帯は、ブルソンヌに至るまで野兎の宝庫だった。

 夜には罠を仕掛けに行き、翌朝には丘の上から平地を眺めてカトリーヌが出て来るのを待てばよい。それがピトゥの権利であったし、ビヨ氏直々の代理人であるピトゥにとって、ある意味では義務であった。

 こうして自分で自分を励ませば、溜息もやむと考えた。持ち歩いていたパンをたっぷり一切れ食べ、夕方になると罠を十個ばかり仕掛け、陽射しの温もりが残るエリカ(des bruyères)の上に寝転がった。

 そこでピトゥはあらゆる希望を失った人間のように眠った。つまり死んだように眠ったのである。

 夜の冷え込みに目が覚めると、罠を見に行ったが、まだ何も掛かってはいなかった。だがピトゥが当てにしていたのは朝狩りの方だった。今はとにかく頭が重いので、ねぐらに帰って翌日戻って来くることにした。

 だがこの日は、ピトゥにとっては何の異変も騒ぎもなく過ぎた一日であったが、村人にとってはいろいろと考えて様々に頭を巡らして過ごした一日であった。

 この日の中頃、即ちピトゥが森の中で夢を見ていた頃、木樵がまさかりに凭れ、農夫が殻棹を振り上げたまま固まり、建具師が板を削る鉋の手を止めた。

 こうした無為な時間の原因はピトゥにあった。ピトゥこそ雑然と揺らぎ始めた麦わらの中に投じられた波瀾の一吹きだった。

 ところが騒ぎの大元たるピトゥはそんなことをすっかり忘れていた。

 だがねぐらに向かっていると十時の鐘が鳴ったのだが、いつもなら蝋燭は消えて村人も眠っている時刻だというのに、家の前には驚くべき光景が待ち受けていた。坐っている者たち、立っている者たち、歩いている者たちがいた。

 誰もが普段とは違う様子をしていた。

 ピトゥはわけのわからないまま、自分が話題になっているのだろうと考えた。

 ピトゥが街路まで来ると、人々ははじかれたように顔を上げてピトゥが来たと囁き合った。

 ――どうしたんだろう?とピトゥは考えた。――そう言えば兜をかぶってないや。

 ピトゥは人々と挨拶を交わしておずおずと部屋に戻った。

 建て付けの悪い扉を閉めてもいないうちに、扉を敲く音が聞こえた気がした。

 ピトゥは布団に入る前も蝋燭を点けない。蝋燭は贅沢品だ。粗末な寝台一つしかないのだから寝床を間違えようもないし、本もないのだから読みようもない。

 だが確かなことはあった。誰かが扉を敲いている。

 ピトゥは掛け金を外した。

 アラモンの若者二人が遠慮なく入って来た。

「何だ蝋燭もないのか、ピトゥ」

「ありません。あったってどうするんです」

「そりゃものを見るんだよ」

「夜目が利くんです。昼盲症ですから」

 それを証明するようにピトゥが挨拶をした。

「今晩は、クロード。今晩は、デジーレ」

「おお、確かに俺たちだ」

「ようこそ。何のご用でしょう?」

「灯りのあるところ行こうや」クロードが言った。

「灯り? 月もないのに」

「空の灯りがあるさ」

「話があるんですね?」

「ああ、是非とも話さなくちゃなんねえ、アンジュ」

 クロードは意味深にその言葉に力を込めた。

「では行きましょうか」ピトゥが答えて言った。

 三人は外に出た。

 森の中の開けた場所まで来ると三人は立ち止まった。ピトゥは未だ用件を聞かされていない。

「どうしたんです?」二人が立ち止まったままでいるのを見たピトゥがたずねた。

「なあピトゥ、俺たち二人、俺とデジーレ・マニケでこの村(le pays)を動かすつもりなんだよ。おめえは来るか?」

「目的は?」

「そこだ。目的は……」

「目的は?」ピトゥが背筋を伸ばしてたずねた。

「叛乱さ」クロードがピトゥの耳に囁いた。

「パリの真似ですね」ピトゥは冷やかに応じた。

 森の奥だというのに、その言葉とその言葉のこだまを恐れていたのは事実だ。

「では説明してもらいましょうか」それでもピトゥはそう言った。

「今から話すさ。もっと寄りな、デジーレ、生粋の密猟者なら、昼だろうと夜だろうと野っ原だろうと森ん中だろうと知らねえ物音は無えな。尾けられてねえか目ん玉ひん剥いて、見張られてねえか耳を押っ立てておくんな」

 デジーレはうなずくと、ピトゥとクロードの周りをぐるりと巡った。羊小屋の周りをうろつく狼のように音もなく巡っていた。

 やがてデジーレが戻って来た。

「話せ。俺たちだけしかいない」

「まあ聞きな」クロードが言った。「おめえに言われたけどな、ピトゥ、フランスの町はみんな、武装して国民衛兵のところに馳せ参じたいんだよ」

「もちろんそうですとも」ピトゥがうなずいた。

「だったらアラモンも武装しようぜ。ほかの町みたいに」

「昨日クロードが言ってたじゃありませんか。ボクが武装を呼びかけたけど――アラモンは武装できない、アラモンには銃がないからって」

「銃なら心配いらん。おめえが在処を知ってんだから」

「そりゃ知ってますよ」ピトゥはクロードの意図を察し、危険を感じた。

「今日みんなで話し合ったんだ。愛国心のある若えのみんなで」

「凄い」

「三十三人いた」

「百引く一の三分の一ですね」

「銃を取り扱ったこと(l'exercice)は?」クロードがたずねた。

「まさか!」ピトゥは武器の持ち方さえわからなかった。

「わかった。演習を指揮(la manœuvre)したことは?」

「ラファイエット将軍が四万人の演習を指揮しているところなら何度も見たことがあります」ピトゥは自慢げに答えた。

「いいじゃねえか」デジーレが黙っているのに耐えきれなくなって、さほど押しは強くないながらも、口を挟もうとした。

「だったら指揮するつもりはあるか?」クロードがピトゥにたずねた。

「ボクがですか?」ピトゥは驚いて飛び上がった。

「ほかに誰がいる」

 二人の謀反人がピトゥを凝っと見つめた。

「ふん、尻込みしてるな」クロードが断じた。

「だけど……」

「愛国心は無えのか?」デジーレがたずねた。

「冗談じゃありません」

「じゃあ何を怖がってる?」

「怖がる? バスチーユで勝利を収めた受勲者ですよ」

「受勲者だ?」

「勲章が出来たらそうなります。ビヨさんが約束してくれました、ボクの名前で一つ引き取っておいてくれるって」

「受勲者か。勲章持ちの指揮官ってわけだな」クロードが昂奮のあまり声をあげた。

「で、受け取るのか?」デジーレがたずねた。

「受け取るのか?」クロードもたずねた。

「もちろん受け取りますとも」ピトゥの声はうわずっていた。昂奮のせいと、恐らくは虚栄心という感情に目覚めたせいだ。

「決まりだ」クロードが言った。「明日、出発しよう。指揮してくれ」

「何の指揮でしょうか?」

「射撃演習(L'exercice)だよ」

「でも銃は?」

「在処を知ってるんじゃないのか」

「そりゃあフォルチエ神父のところですけど」

「だろう」

「だけどフォルチエ神父に拒まれたらどうするんですか」

「愛国徒が廃兵院でやったように、奪えばいい」

「ボク一人で?」

「署名を用意しよう。何なら人手を連れて来るぜ。どうしてもって言うならヴィレル=コトレを焚きつけたっていい」

 ピトゥは首を横に振った。

「フォルチエ神父は頑固ですから」

「お気に入りの生徒なんだろう、断られるわけが無え」

「神父のことをまるでわかってませんね」ピトゥは溜息をついた。

「まさかあいつが断ると思ってんのか?」

「王室ドイツ人聯隊(un escadron de Royal-Allemand)相手でも断るでしょうとも……頑固者なんです、『不当ニシテ頑固injustum et tenacem』……そうですよ」言いかけてピトゥはやめた。「ラテン語もわからないんでしたっけ」

 だが二人はラテン語を引用されたことにも話題を変えられたことにも誤魔化されなかった。

「おいクロード、たいした指揮官を選んじまったぞ。ぶるってやがる」デジーレが言った。

 クロードも黙って首を振った。

 ピトゥは立場が危うくなって来たことに気づいた。運命は大胆な者を好むという言葉を思い出した。[*3]

「わかりました、やってみます」

「じゃあ銃のことは任せていいんだな?」

「任せて下さい……努力します」

 二人の口から出かかっていた軽い不満の呟きが、満足の呟きに変わった。

 ――やれやれ、とピトゥは考えた。この人たちと来たら、ボクが指揮官になりもしないうちからボクに指図しているじゃないか。ボクが指揮官になったらどうなることやら。

「努力ねえ」クロードが首を横に振った。「それだけじゃ足りないねえ」

「足りないって言うのなら、自分でもっと上手くやればいいんです。指揮権は譲りますよ。フォルチエ神父や神父の鞭とお近づきになって来て下さい」

「ご苦労なこった」デジーレ・マニケが馬鹿にしたように言った。「剣と兜を着けてパリから戻って来たと思ったら、鞭を怖がるためだったとはな」

「剣と兜は鎧じゃありませんし、たとい鎧だったとしてもフォルチエ神父なら鞭を使ってあっと言う間にその鎧の弱いところを見つけてしまうでしょうね」

 クロードとデジーレにもそれは理解できたようだ。

「決まりだ、ぼん」とクロードがピトゥに言った。

 (ぼんとはこの地域でよく使われる親愛表現である。)

「まあいいでしょう。ただし命令には従って下さいね」

「ちゃんと従うから見ときな」と言ってクロードがデジーレに目配せした。

「ただし」とデジーレがつけ加えた。「銃はおめえの担当だ」

「わかりました」ピトゥが答えた。正直なところ不安は尽きないが、それでもどでかいことをやってのけろと囁く野心の声が聞こえ始めていた。

「約束だ」

「誓います」

 ピトゥが手を差し出し、二人もそれに倣った。斯くして星明かりの下、エーヌ県の森の開けた場所で、三人のアラモン人によって叛乱が宣言された。ヴィルヘルム・テルとその仲間を知らず知らずに真似ていたと言えよう。

 ピトゥが苦しみの果てに、名誉ある国民衛兵司令官の徽章を身につける幸運をおぼろげに目に浮かべていたのは事実であるし、その徽章を見ればカトリーヌも後悔とまでは行かぬまでも反省してくれるような気がしていたのも事実であった。

 こうして有権者の意思によって選ばれたピトゥは、三十三人の国民衛兵に武器をあてがう方法に思いを馳せながら家路についた。


Alexandre Dumas『Ange Pitou』「Chapitre LXIII Pitou conspirateur」の全訳です。


Ver.1 18/06/23

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[訳者あとがき]

 初出『La Presse』紙、1851年5月29日。
 

[更新履歴]


 

[註釈]

*1. [ドムスチエが…書いたように]
 Charles-Albert Demoustier(1760-1801)。フランスの作家。『Les Lettres à Émilie sur la mythologie』は神話に材を取った諷刺に満ちた散文・韻文集。「マルスとウェヌスをめあわせた誇り高き武具」の該当箇所は不明。第一巻第27章「Mars et Vénus」には、マルスがウェヌスの気を引くため兜と剣を身につけて馬車を曳かせたが、ウェヌスが怯えて逃げたのを見て、自尊心と武器を置いて愛を詠んだ、とある。[]
 

*2. [食事の後は暖炉か散歩]
 「Après le repas, le feu ou le pas.」または「Après le repas, le feu, le lit ou le pas (le mouvement). (食事の後は暖炉か寝床か散歩)」。古い諺。[]
 

*3. [運命は大胆な者を好む]
 「la fortune aime les audacieux」。エラスムスやウェルギリウスの言葉に同様のものがある。[]
 

*4. []
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*5. []
 。[]
 

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