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翻訳:東 照
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プロジェクト杉田玄白 正式参加テキスト

シルヴィーとブルーノ完結編

ルイス・キャロル


第二十四章
乞食の帰還

「皇帝陛下!」長官が叫んだ。「またあの乞食でございます! 犬をけしかけましょうか?」

「ここに連れてこい!」皇帝が言った。

 長官は自分の耳が信じられなかった。「ここにでございますか? わたくしの聞き違いで――」

「ここに連れてくるんだ!」皇帝はふたたび怒鳴った。長官はよたよたと広間を通り抜け抜け――間もなく人混みが割れて、老いた乞食が晩餐会場に入ってくるのが見えた。

 老人はまったく哀れそのものだった。身体に引っかかったぼろ切れは泥だらけ。白い髪と長い髭はぼさぼさでぐちゃぐちゃだった。それにもかかわらず、背筋を伸ばした堂々とした足取りには、指示を出すのに慣れているようなところがある。そして――不思議このうえないのは――シルヴィーとブルーノが老人の両手にしがみつき、落ち着いきのある愛情あふれた眼差しで見つめていることだった。

シルヴィーとブルーノ完結編「乞食と子供」

 図々しい闖入者を皇帝がどう扱うつもりなのかと、会席者の熱い視線が注がれていた。壇上から投げ飛ばすつもりだろうか? だが違った。誰もが驚愕したことに、乞食が近づくと皇帝はひざまずき、頭を下げてぼそぼそと声を出した。「お許しください!」

「お許しください!」皇后も夫の横にひざまずいて、おとなしく繰り返した。

 浮浪者は微笑んだ。「顔を上げなさい! そなたたちを許すつもりだ!」驚いたことに、そう口にした途端、乞食の姿に変化が訪れていた。泥だらけの汚いぼろ切れに見えていたものが、いつの間にか、金糸の刺繍がほどこされ、宝石で飾り立てられ、まことに王様らしい装飾をまとっていた。もはや誰にも間違いようがない。皇帝の兄である真の総督の御前に人々はひれ伏した。

「弟よ、嫁殿よ!」総督のよく通る声が、大広間の隅々にまで届いた。「邪魔しに来たのではない。皇帝としてこの国を治めてほしい。どうか善政を頼む。私はエルフランドの王に選ばれた。明日からそこに戻って、出直しじゃ、ただ――ただ――」声を震わせ、言い様のないほど優しい眼差しで、しがみついている二人の子どもの頭にそっと手を置いた。

 だがすぐに落ち着きを取り戻し、席に戻るように皇帝に身振りで示した。一同はふたたび席に着き――二人の子どものあいだに、妖精エルフの王のための席が設けられると――長官がふたたび立ち上がり、また新たに祝杯をあげようとした。

「続きましては――今日の主役――はて、いらっしゃいませんな!」言いかけた言葉を詰まらせ、いぶかしった。

 何ということだ! 誰もが皇太子アグガギのことを忘れていた!

「もちろん晩餐のことは話しておいたな?」皇帝がたずねた。

「もちろんであります!」長官は答えた。「それは金杖官がおこなっているはずです」

「金杖官を呼べ!」皇帝は厳かに言った。

 金杖官が前に出た。「わたくしが皇体脂こうたいし殿下にお付き申し上げておりました」侍従が震えながら証言した。「講義と晩餐のことをお伝え申し上げましたところ――」

「続きを申せ!」皇帝がうながした。不運な男は怯えきっており、先を続けられなかったのだ。

「皇体脂殿下はすねたように優雅に喜んでいらっしゃいました。皇体脂殿下はわたくしにびんたを食らわし優雅に喜んでいらっしゃいました。皇体脂殿下は『気儘にさせろよ!』と仰り優雅に喜んでいらっしゃいました」

「『気儘』で勝手だと不幸な終わりを迎えるのよ」シルヴィーがブルーノにささやいた。「よくわかんないけど、きっと絞首刑になったんじゃないかしら」

 教授がそれを聞きつけて、にこやかに話しかけた。「どうなったかというとな、ただの身元違いの事件だったのじゃよ」

 子どもたちはぽかんとしていた。

「こういうことじゃ。『気の儘』と『気の病』は双子の兄弟でな。『気の病』は猫を殺したじゃろ。ところが警察は間違って『気の儘』を捕まえ、代わりに吊してしもうた。だから『気の病』はまだ生きとる。だが兄弟が死んでもうて不幸のどん底でのう。『気の病なんて吹き飛ばせ!』と声をかけるのはそういう事情じゃよ」[*1]

「ありがとうございます!」シルヴィーが心からお礼をした。「とっても興味深いお話でした。だって、これであらゆることが説明できちゃいそうなんですもの!」

「さよう、完全にあらゆることとはいかぬがな」教授は控えめに答えた。「いくつか系統立った難問があって――」

「皇体脂のことじゃが、どう思った?」皇帝が金杖官にたずねた。

「本官の思いますところでは、皇体脂殿下はますます――」

「ますます何じゃ?」

 誰もが息をひそめて次の言葉を待った。

「ますます刺々しくございました!」

すぐに連れてこい!」皇帝は叫んだ。金杖官は弾丸のように飛び去った。エルフの王は悲しげに首を振り、「無駄じゃ、無駄じゃよ!」とつぶやいた。「愛がなければ!」

 真っ青に震えて口も聞かずに、金杖官がのろのろと戻ってきた。

「ふむ?」皇帝が言った。「なぜ皇太子は来ない?」

「見当はつけられますな」教授が言った。「皇体脂殿下は、間違いなく、憂さ晴らししているのです」

 ブルーノは鹿爪らしい顔つきで教授に向かってたずねた。「それどーゆー意味?」

 だが教授は質問には気づかず、金杖官の返答に耳をそば立たせていた。

「なにとぞ陛下! 皇体脂殿下は――」だが最後まで言うことはできなかった。

 皇后が苦悶に顔をゆがめて立ち上がった。「息子のところに案内しなさい!」という叫びを合図に、出席者たちが出口に殺到した。

 ブルーノはすぐに椅子から滑り降りて、「ぼくらも行っていい?」とねだった。だが王は教授としゃべっていたので、聞こえていなかった。「憂さ晴らしですな、陛下! 間違いありませんぞ!」

「ぼくらも見に行っていい?」ブルーノが繰り返す。王がうなずいたので、子どもたちは駆け出して行った。しばらくして戻ってきた二人の足取りは重く、深刻そうだった。「どうじゃ?」王がたずねた。「皇太子はどうしておった?」

「こーたいしは――さっき言ってたでしょ」ブルーノは教授を見ながら答えた。「あのむじかしいことば」そしてシルヴィーに助けを求めた。

「ヤマアラシ」シルヴィーが言った。

「違う、違う!」教授が訂正した。「ウサバラシ、じゃろ」

「いいえ、ヤマアラシなんです」シルヴィーも言い返した。「ほかのどんな言葉でもありません。来ていただけませんか? 家中で騒乱でも起こったみたいになっているんです」(「騒乱鏡もってきたほうがいーよ!」とブルーノがつけ加えた。)

 ぼくらは急いで腰を上げ、子どもたちのあとから階上に向かった。誰もぼくには気づいていないのだが、驚くには当たらない。誰にも――シルヴィーとブルーノにさえ――ぼくの姿が見えないのだということはとっくにわかっていた。

 皇太子の部屋まで通じている廊下には、興奮した人々があちこちでうなりをあげ、耳を聾さんばかりの声がひしめいていた。戸口では三人の屈強な男がドアに体重をかけて、何とか開くのを防ごうとしていた――なかからは何か大きな動物が、ドアの隙間からしきりに飛び出そうとしている。男たちがなかに押し戻す前に、怒り狂った野獣の頭と、燃えるような目、打ち鳴らす歯がちらっと見えた。その声はいわばごった煮だった――ライオンの咆哮、牡牛の唸り、ときには巨大な鸚鵡のような金切り声。「声からは判断できんのう!」非常に興奮している教授が、「ありゃ何じゃ?」とドアの前にいる男たちに大声でたずねた。大合唱の答えが返ってきた。「ヤマアラシだよ! 皇太子アグガギがヤマアラシになったんだ!」

シルヴィーとブルーノ完結編「ヤマアラシ」

「新しい標本じゃ!」教授は大喜びで叫んだ。「どうかなかに入らせてくれんかの。すぐにラベルを貼らねばならん!」

 だが屈強な男たちに押し戻されただけだった。「ラベルを貼るだと! 食われたいのか?」

「標本のことは気にするな、教授!」皇帝が人垣を押し分けてやって来た。「あやつを保護する方法を教えてくれんか!」

「巨大な檻を!」教授がただちに答えた。「巨大な檻を持ってくるように」と人々に向かって指示を出した。「頑丈な鉄の格子がついておって、鼠取りみたいに落とし戸を上げ下げできるやつじゃ! 誰かそういったものを持っとらんか?」

 誰もそんなものなど持っているとは思えなかった。ところがすぐに運ばれてきた。不思議なことに、たまたま回廊の真ん中に一つ置かれてあったのだ。

「ドアの方に向けて、落とし戸を上げるんじゃ!」これはただちに実行された。

「さあ毛布じゃ!」教授が叫んだ。「一番おもしろい実験じゃぞ!」

 たまたまそばに毛布が積んであった。教授はほとんどものも言わなかったが、毛布が広げられてカーテンのように吊り下げられた。教授はてきぱきとそれを二列に並べさせ、檻の入り口までまっすぐ続く暗い通路をつくった。

「さあドアを開けるんじゃ!」そうする必要もなかった。三人の男が脇に飛び退けただけで、恐ろしい怪獣は自らドアを開け、蒸気機関の警笛のようなうなり声をあげて檻に飛び込んだ。

「落とし戸を降ろして!」たちまち言葉は実行に移された。誰もがほうっと息を吐き、無事に檻に閉じ込められたヤマアラシを見た。

 教授は子どものように喜んで手をこすり合わせた。「実験は成功じゃ! あとは一日三回えさをやればよい。人参を切って――」

「えさのことは気にするな!」皇帝が口を挟んだ。「晩餐に戻ろう。兄上、どうぞお先にお向かいください」老人は子どもたちを連れて、先頭に立って階段を降りた。「愛のない人生がどういう運命をたどるかわかったじゃろう!」ふたたび席に着くと、老王がブルーノに言った。これにブルーノが答えた。「ぼくいっつもシルヴィーを愛してるよ、だからあんなふーにトゲトゲしくなんないもん!」

確かに刺々しかったわい」最後の言葉を聞きつけて、教授が言った。「だが覚えておかねばなりませんな。ヤマアラシであるとはいえ、まだ皇族なのですぞ! この祝宴が終わったあとで、アグガギ殿下にちょっとしたプレゼントを差し上げに行こうと思う――なだめに行くわけじゃ。檻のなかで暮らすというのは気分のいいものではないじゃろうからの」

「たんじょーびプレゼントになにをあげるの?」ブルーノが訊いた。

「人参用の小皿じゃよ」教授は答えた。「誕生日プレゼントをあげるときのわしのモットーは――安さじゃ! それによって年に四十ポンドは節約しておるはず――おう、何たる痛み!」

「どうしました?」シルヴィーが心配そうにたずねた。

「仇敵じゃよ!」教授がうめいた。「腰痛――リュウマチ――そういったものじゃ。ちょっと横になりに行こうかの」気の毒そうな子どもたちの視線に見送られて、おぼつかない足取りで広間をあとにした。

「すぐによくなるとも!」エルフの王は明るく言った。「弟よ!」と皇帝に向かって話しかけた。「今夜はおまえと話しておかねばならないことがある。皇后は子どもたちを見とってくれ」そして二人の兄弟は腕を組んで立ち去った。

 相手をしている子どもたちがずいぶんと悲しそうにしていることに皇后は気がついた。二人とも口にすることといえば「教授」とか「病気なんてかわいそう」ばかりだったので、ついに皇后は「会いに行きましょう!」という喜ぶべき提案を口にした。

 子どもたちは皇后が差し出した手をがっちりと握り、ぼくらは教授の書斎に出かけた。教授はソファに寝そべり、毛布をかけ、小さな写本を読んでいた。「第三巻に註釈!」ともごもごとつぶやきながらぼくらを見上げた。かたわらの机に置かれていたのは、初めて見たときに教授が調べていた本だった。

「お元気、教授?」皇后は覗き込むようにしてたずねた。

 教授は顔をあげて弱々しい笑みを浮かべた。「皇后陛下に変わらぬ愛を!」教授は弱々しい声で答えた。「わしはいついかなるときでも、腰痛ではなく、用人であります!」

「素敵なご挨拶ね!」皇后の目に涙が浮かんだ。「バレンタインにだって、そんなすばらしいことはめったに聞けないわ!」

「海辺で過ごされた方がいいんじゃありませんか」シルヴィーがいたわりを見せた。「そうすればもっと良くなりますよ! それに海は大きいし!」

「でも山はもっとおっきーよ!」ブルーノが言った。

「海の何が大きいと言うのかね?」教授が言った。「いやいや、ティーカップに海をすべて入れることもできよう!」

一部を、ですよね」シルヴィーが訂正した。

「なんの、海をすべて入れるとなれば、ある程度のティーカップが必要なだけじゃ。では最も大きいのはどこか? 山ならどうか――ふむ、手押し車で山をすべて運ぶこともできような。ある程度の年月をかければのう!」

「大きそうじゃありませんね――手押し車にひとかけらあるだけだと」シルヴィーは素直に認めた。

「でもまたぜんぶよせあつめにすれば――」ブルーノが言いかけた。

「年を取れば」教授が言った。「また寄せ集めて山にするのが、そう簡単にはいかないこともわかるじゃろうて! 人は生き、人は学ぶ、じゃよ!」

「でもそれ、おんなじひとじゃなくていーんじゃないの? ぼくが生きて、シルヴィーが学んだらどう?」

「生きてないのに学ぶことなんかできないじゃない!」

「でも学ばなくても生きることはできるでしょ!」ブルーノも言い返した。「ためしてみよーよ!」

「わしが言ったのは、つまり――」教授は弱り切って口を開いた。「――つまり――何もかも知っているわけでないのは知っているな」[*2]

「でも知ってることはなんもかも知ってるよ!」ブルーノも言い返した。「もうたっくさん知ってるんだから! なんもかも知ってるよ、知らないこと以外はさ。そいで、のこりはシルヴィーが知ってる」

 教授はあきらめてため息をついた。「ブージャムが何か知っとるかね?」

「うん知ってる! ブーツを引き剥がすやつでしょ」

「『ブーツジャック』のことだと思います」シルヴィーが小声で説明した。[*3]

ブーツを引き剥がすことなどできんじゃろうて」教授が優しく言った。

 ブルーノは馬鹿にしたように笑った。「そんなことないよ! ブーツがとってもにきつすぎなければね」

「むかしむかしブージャムがおって――」教授が話しをしかけたが、突然やめてしまった。「残りを忘れてしもうた。この寓話から学ぶ教訓もあったんじゃが。残念ながら、それも忘れてしもうた」

ぼく、ぐーわ知ってる!」ブルーノは大急ぎで話し始めた。「むかしむかしイナゴとカササギときかんしがいました。きょーくん、はやくおきなさい――」

「全然おもしろくないじゃない!」シルヴィーがケチをつけた。「いきなり教訓なんて」

「その寓話はいつ出来たのかね?」教授がたずねた。「先週かの?」

「ううん!」ブルーノが言う。「それよりもっとかなりさいきん、もーいちど考えてみて!」

「わからんわい」教授が答えた。「いつごろじゃの?」

「あのね、まだできてないんだ!」ブルーノが勝ち誇って叫んだ。「でもすっごくいいのが一つできたるんだ! 聞きたい?」

「とっくに出来てるのならね、教訓は『何度もチャレンジせよ』にしましょう!」とシルヴィーが言った。

「だめだよ!」ブルーノはかたくなだった。「きょーくんは、『何度もチャレンジするな』だもん! むかしむかし、すてきな瀬戸者がいました。だんろの上に立ってました。今日も立ってました。明日も立ってます。ある日ころがっておちて、ちょびっとすこしけがになりました。もういちどだけチャレンジしようとしました。こんどもころがっておちてしまい、とってもにたくさんけがになって、とっても塗りがはげました」

「でも最初に転がり落ちたあとで、どうやって暖炉の上に戻ったのかしらね?」皇后がたずねた。(生涯で初めての分別ある質問だった。)

ぼくがのっけたげたんだ!」

「ではなぜ転がり落ちたのかも知っておるじゃろ」教授が言った。「おぬしがぶつかって落としてしもうたな?」

 ブルーノは懸命になって言い返した。「そんなにぶつけたりなんかしてないよ――すてきな瀬戸者でしたとさ」大急ぎでつけ加えたのは、話題を変えたかったのが見え見えだった。

「さあ、おいで!」エルフの王が部屋に入ってきた。「寝る前にちょっと話しておかねばならないことがある」と言って連れて出そうとしたが、二人は戸口で手を離し、教授におやすみを言いに戻った。

「おやすみなさい、きょーじゅ、おやすみ!」ブルーノが老人の手を心をこめて握ると、老人はにっこりと笑って見つめ返した。シルヴィーは腰を曲げて教授の額に可愛らしい唇を押し当てた。

シルヴィーとブルーノ完結編「教授のリュウマチ」

「おやすみ!」教授が言った。「ではそろそろ一人にしてくれんか――いろいろ考えることがあるのでな。何か難しい問題を考えなくてもよければ、わしも陽気な人間なのじゃぞ。結局のところ」ぼくらが部屋を出るとき、教授が眠たげにつぶやいた。「わしゃあ、好々爺じゃない、ルサンチマンに苦しんどるんじゃよ!」

「教授はなんて言ったのかしら、ブルーノ?」声の届かないところまで来てから、シルヴィーがたずねた。

たぶん、『結局のところ、わしは骨折じゃない、リュウマチに苦しんでるんじゃよ』じゃないかな。あの叩いてるの、なんの音だろう、シルヴィー?」

 シルヴィーは立ち止まって不安そうに耳を澄ました。ドアを蹴るような音がする。「ヤマアラシが逃げ出したんじゃなきゃいいけど!」

「行ってみよーよ!」ブルーノがせかした。「待っててもしょーがないもん!」


Lewis Carroll "Sylvie and Bluno Concluded" -- Chapter XXIV 'The Beggar's Return' の全訳です。

ver.1 03/09/15
Ver.2 11/07/12


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[註釈]
*註1 [気の病は猫を…]。「Care will kill a cat.」(=気の病は猫をも殺す)とは、英語のことわざ。[
 

*註2 [何もかも知っている……]。ブルーノの絶妙の切り返しを原文でお確かめください。
教授「you don't know everything, you know.」
ブルーノ「I do know everything I know!」[
 

*註3 [ブーツジャック]。「Bootjack」とは、ブーツを脱ぐときに使う道具。「ブージャム」とは言うまでもなく、『スナーク狩り』に登場する、危険な方のスナークです。[
 

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